京都府はH25年度から、従来の高校入試の選抜方式を大きく改定しました。とはいえ、全国的には、現在の選抜方式がごく一般的かと思われます。(他県の高校を経験している私は当初、京都の高校受験の内容がかなり新鮮なものでした。)
改定後の選抜方式は、2月の前期選抜、3月の中期選抜、3月の後期選抜と、3度の受験チャンスがあります。
後期選抜については、実際のところ定時制の学校がほとんどですので、前期と中期が受験生にとっては重要になりますね。
前期選抜では、学力検査+報告書(内申点)+面接+作文や小論文などを総合して得点化し、合否を決定します。学校により、内容は細かく別れていますが、一番気になるのは、報告書(内申点)の点数です。
135点が満点となりますが、計算の仕方は9教科「5」をすべてとった場合
5×9教科×3年間=135となります。
もし、3年間オール「4」なら
4×9教科×3年間=108となります。
中期選抜では、計算方法がちょっと違って、副教科が2倍に換算されます。
ですので、195点が満点になり、9教科「5」の場合は
5×5教科(主要5教科)+5×(4教科(副教科)×2)×3年間=195となります。
もし、3年間オール「4」なら
4×5教科+4×(4教科×2)×3年間=156となります。
中期選抜のほうが、報告書で差がつきやすい方式になっており、しかも3年間分なので、1年生のうちから内申点は意識せざるえない現状です。
先輩方のお話をお聞きしていると、公立高校を受験するうえでは、オール「3」以上は必要だと学校で言われるそうです。
中学2年の学年末には、3分の2の内申点が決まってしまうわけですから、中学1年生のうちから、そこそこの成績は維持していなければならないと感じます。
京都公立高校の最難関といえば、堀川探求、嵯峨野こすもす、西京エンタープライ、桃山自然の専門学科なると思いますが、これらの学校は前期選抜のみで定員の100%の合格者がきまってしまいます。
これらの専門学科は報告書(内申)の点数を135点満点のものを、100点に換算します。ですので、内申点が圧縮されるので、報告書での差は小さくなります。その分、当日の試験が最重要というまさに「実力勝負」ですね。
テストでは点数が良いのに、通知表があまりよくないような子は、こういった専門学科という選択もありだと思います。
昨年の専門学科の問題を見てみましたが、全くちんぷんかんぷんでした・・・。中期選抜の共通試験とは、まったく違うといっていいと思います。
我が家も、もう中1が終わってしまった時点で、さほど良いとはいえない内申点なので、この前期選抜を視野に入れてみようと思っています。