中学受験時の偏差値と高校受験時の偏差値の違い


各高校の参考偏差値に比べて、中学の参考偏差値って低くないでしょうか?

例えば、関西の超難関である「灘中学」でも、偏差値は60台の表記になっていたりします。まあ、それがどこの模試の参考偏差値であるかにも左右されますが、何件か見ても、70以上とか80以上とかそういった偏差値を載せているところは少ないです。

80とか。。。どんなんでしょうか・・。

高校受験時の偏差値なら、まずまず超難関なら70超えの感じですし、御三家と言われるところは少なくとも60後半の偏差値になっており、なんとなくバランス的にも納得できます。

調べましたら、中学受験と高校受験では、受験する「層」が全く違っているためにこのような誤差が生まれるそうです。

高校受験というのは、ほぼ公立中学の全員に近いくらいの方が受験します。成績はまさに様々で、優秀な生徒から苦戦する層まで、学校と同じような環境下にあるということになります。そうすると同じ模試を受けた場合、偏差値の放物線はほぼ綺麗に偏差値50くらいで山が一番高いグラフに近くなり、一般的に想像する偏差値の数値に当てはまりやすいようです。

一方、中学受験というのは、そもそも各学校の優秀層が集まっているという環境下ですから、同じ模試を受けた場合、放物線は高得点のあたりに集中する可能性が高いです。または、トップと最下位の差が小さい場合もあるようです。

そういったことになると、偏差値が70を超えるというような差が生まれなくなり、50台から60台という結果がでるのだそうです。

中学受験の参考偏差値は高校のプラス10~15と考えることができるようですので、中学偏差値50の学校は、実質高校の偏差値でいう60~65程度、偏差値60の中学は、高校偏差値の70~75程度と同じということです。

この考えだとかなり納得できます。

何かの資料でみた「灘中学」の偏差値は67でしたので、高校偏差値でいう77~82ということになります!

やっぱり驚くほど優秀なんですね・・・。

公立の中高一貫学校や私立中高校の中学から受験で入学された生徒は、やはりかなり優秀だということです。そういった「層」がごっそり抜けた公立中学って、空気がのんびりしているのは当然かもしれませんね。

高校受験にむけて、公立高校の滑り止めに私立を受験する方も沢山いると思いますが、もし私立に通う結果になった場合に心配なのは、この中学受験組と高校入学組の「格差」です。

学校自体が優秀であっても、中学受験組と高校入学組では大学進学でも、まったく違っているところが多いような気がします。

本人のやる気によるとは思いますが、最初から「高校入学組は無理」といいきっている私立高校も多いようなので、私立高校選びもなかなか難しいところです。






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